2011年10月号
通巻565号

特集 新幹線がつなぐ地域―青森から鹿児島まで

 2011年3月12日の九州新幹線鹿児島ルートの全線開業により青森から鹿児島まで2000kmを超える日本を縦断する新幹線ネットワークが構築された。東北では新青森延伸と新型車両「はやぶさ」投入で東京までの時間距離が大幅に短縮され、九州では博多・新八代間の開通で鹿児島、熊本から福岡までの所要時間が半分に縮まった。
本特集では、観光客の増加や新事業の創出から「ストロー現象」による人口流出や並行在来線の経営まで、新幹線が地域にもたらす『光と陰』ともいえるさまざまな効果について検証したい。

特集にあたって
大西達也 『地域開発』編集委員・株式会社日本政策投資銀行
東北新幹線全線開業と青森県の取り組み
三村申吾 青森県知事
東北新幹線全線開業とA−FACTORYの取り組み
本宮 彰 株式会社JR東日本青森商業開発代表取締役社長
地域と発展する「『わ』の鉄道」 ――新幹線時代を迎えて
関  格 青い森鉄道株式会社代表取締役社長
はたしてつなぐのは新幹線だけでよいのか――2度目の開業を迎えた八戸の新たな取り組み
大谷真樹 八戸大学八戸短期大学総合研究所所長・教授
新幹線・大交流をまちの力に――地域資源を生かした魅力創出と情報発信
森 博幸 鹿児島市長
肥薩おれんじ鉄道のサバイバル――新しい観光地として蘇るために
古木圭介 肥薩おれんじ鉄道株式会社代表取締役社長
新博多駅ビル開業のインパクト
久間敬介 株式会社日本政策投資銀行九州支店企画調査課長
九州をひとつにする新幹線
大谷友男 財団法人九州経済調査協会調査研究部研究主査
新幹線は地域をつなぐか?――子どもたちの疑問
傍士銑太 一般財団法人日本経済研究所地域未来研究センター長
<インタビュー>
新幹線がつなぐ地域
水戸岡鋭治 株式会社ドーンデザイン研究所代表取締役
◎<寄稿>
「ライフスタイルのブランド化による地域づくり構想」と復興
――暮らしを機軸に手仕事・産業、絆と誇りを生みだす
高村義晴 東大まちづくり大学院・持続可能なまちづくりプロジェクトチーム、
京都大学客員教授、福山市立大学
◎<地域振興の新展開>
「日本、木の文化と地域づくり発表会」と木楽会の開催
――「がんばろう!日本 鬼復興祈念プロジェクト」の立上げ
藤田 勲 一般財団法人神城文化の森藤田財団理事長
◎<連載>パリ学生寮街からの手紙 第5便
パリのミツバチ・プロジェクト──持続可能な大学都市
寺尾 仁 パリ国際大学都市日本館館長

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