2004年 6月号
通巻477号

特集 条例によるまちづくり

 去る2月23日全国市長会、NPO法人東京ランポ、日本都市計画学会、東京大学先端まちづくり学校の主催で「条例によるまちづくり」シンポジウムが開催された。文字通り全国から参加があり、各自治体における取組みや、研究者による新たな改革の方向に熱心に聞き入った。地方分権、市町村合併等の大きな変化に見舞われている自治体のまちづくりは、政策立案や事業実施における市民の積極的な参加という流れを受けてより充実した展開を遂げようとしている。
本特集では、最も注目されている3人の首長にまちづくりへの思いを語ってもらった。また、まちづくり分野の改革最先端を専門家の論稿で探った 。
特集にあたって
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
都市計画シンポジウム「条例によるまちづくり」プログラム
T.まちづくり―首長は語る
条例によるまちづくり――金沢市の事例から
山出 保 石川県金沢市長
三鷹市のまちづくり条例 
清原 慶子 東京都三鷹市長
住民主役のまちづくりの推進
平岡 啓輔 熊本県宮原町長
U.更なる改革の展望
市民主体のまちづくり制度への改革に向けて
NPO法人東京ランポ・まちづくり制度改革研究会
総合的土地利用計画制度の立法化構想
亘理 格
北海道大学大学院法学研究科教授
まちづくり条例とガバナンスのシステム形成
饗庭 伸
東京都立大学工学研究科建築学専攻助手
「都市の成長管理」と条例 
矢作 弘
大阪市立大学大学院創造都市研究科教授
地方分権から市民主導のまちづくりへ
大西 隆
東京大学先端科学技術研究センター教授
<特集関連資料>「これからの都市づくりと都市計画制度」の提言(要旨)
<地域振興の視点>続・首都圏の今C
地場産業活性化に効果的な廃校活用のすすめ――廃校校舎の創業支援施設としての活用
二瓶 文彰 日本政策投資銀行首都圏企画室調査役
地域開発文献紹介

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