2005年11月号
通巻494号

特集 地域学

 地域の名を冠した学問、いわゆる地域学は、地域の歴史や自然を正面から研究対象としてとらえることによって、地域が抱える課題と可能性を発掘し、地域に根ざした活動をする人材を育成し、地域の将来の発展につなげる役割を期待されている。地域間競争がかつてないほど激しくなり、地域のアイデンティティを世界に示す必要が高まっている現代の状況は、地域学にとって追い風なのか逆風なのか。
 本特集は、各地の特徴的な取り組みを通じて、地域学の現状と展望を探ろうとするものである。
地域間競争と地域学の今日的役割 
根本 祐二 日本政策投資銀行地域企画部部長
真の「山形学」を追い求めて/地域学の仲間とともに 
石沢 治雄 山形県生涯学習センター学習振興部長
会津学
菅家 博昭 会津学研究会代表
都心学=神田学
久保 金司 NPO法人神田学会副理事長、(株)久保工務店代表取締役会長
「金沢学」の成果と終焉――地域から世界を見る
丸山 敦 元金沢学研究会事務局長
阪神学
河内 厚郎 阪神学本部、夙川学院短期大学教授
遍路学――辺地お四国からEUへ進出!
喜代吉 榮徳 独行庵、新居浜生涯学習大学、四国遍路研究
臼杵学講座はどのように生まれ、育ってきたか
山田 朝夫 大分県臼杵市市長特命理事
鹿児島・・・「県風」を読むキーワード
大囿 純也 鹿児島大学監事
『地域開発』500号記念 懸賞論文募集 ★★募集についての詳細は→こちらでご確認ください。
◎<地域振興の視点>
均衡ある発展論を考える
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
◎<書評>延藤安弘編著
『人と縁をはぐくむまち育て――まちづくりをアートする  ★内容のページへ
北原 啓司 弘前大学
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地域開発文献紹介

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