明大前ピースメーカーズ

只今パトロール中
高松市生徒指導教員とのコンファレンス

民間交番「ピースメーカーズボックス」を拠点にした防犯活動

〜自警団「明大前ピースメーカーズ」の挑戦〜
●明大前商店街振興組合自警会(明大前ピースメーカーズ)
〒156-0043 東京都世田谷区松原2-22-8
TEL:
03-3327-5756
FAX:
03-3322-7933
E-Mail:
callems@world.odn.ne.jp
URL:
http://www1.odn.ne.jp/~cfd41480/peacemakers.html
○活動開始時期 2001年6月
○主な活動地域 1)「夢と正義」教育活動・・世界各地
2)定期パトロール・・東京都世田谷区松原1丁目〜6丁目の12000世帯
○組織形態 任意団体
○活動地区の概要
京王井の頭線明大前駅は、渋谷から10分弱に位置し、乗降客数は東京の中でもトップクラス
明大前には数多くの高校や大学、専門学校が集中。
多大な乗降客数にも関わらず明大前駅は警察の交番がない。

○活動の目的
青少年の健全育成
地域の治安向上
無責任おとなの再教育

○活動の背景・きっかけ
明大前付近の住宅街の道路上では、輪座になって弁当を食べ、ごみを散らかす学生たちがよく見られ、周囲の人も注意しない状況であった。
地元の「大川ボクシングジム」のトレーナーで元プロボクサーである吉川英治氏はこうした若者が相手が30人いようが50人だろうがお構いなしに怒鳴り散らし、ゴミを拾わせ、注意しない先生達を注意するなど地元のちょっとした“名物にいちゃん”になっていた。
2001年6月、治安やマナーの悪化する社会を憂う吉川氏は、ひとりで自警団を立ち上げた。若者の参加が不可欠と考え、誰にでも分かり易い『明大前ピースメーカーズ』という英語名にした。
その後、彼の呼びかけでボクシングの生徒や近所の空手道場の師範や生徒が加わり、格闘技選手達の自警団としてスタート。
2001年8月末、地元商店街の活性化と安全なまちづくりにも役立つと考え、『明大前ピースメーカーズ』を明大前商店街にも提案。同年10月には商店街チームが加わることになった。
以前から明大前周辺は北沢警察署管内でひったくりと空き巣のワースト1地域といわれ、松原小学校周辺では、痴漢が多発していたにも関わらず明大前駅前は交番が存在せず、地域住民が交番の設置を要望していた。
2002年4月、駅前広場に『明大前ピースメーカーズ』の活動拠点となる「民間交番」を設置。道案内や拾得物の警察への連絡、近隣住民からの要請による出動などを行っている。8時30分から17時までの間、専従職員が常駐し、あとの時間はパトロール隊員が夜まで詰める。
自警団への取り組みをきっかけに、代表の吉川氏は、パトロールは応急処置にすぎず、問題の核心は親をはじめとするおとなたちの教育にあると考え、国内外の学校を訪問し「正義と夢」「勇気と非暴力」などについての講演活動も行っている。正しい教育こそが正しい社会作りのカギだと主張し、世界コミュニティの平和を目指し『こども国連』を発足した。

○これまでの
 主な活動実績
定期防犯パトロールの出勤は週数十回。昼夜問わず地域全体(12,000世帯)の見回り。
地元小学校の通勤路の安全誘導。毎日の登下校時に交差点や踏切などで通学の安全を図り、下校時には住宅街のパトロール。
各地の自主パトロール団立ち上げにあたり、そのノウハウを説明。
全国の「おやじ会」との会合や生徒指導部の教員、青少年育成センターなどのミーティングで講演。

○活動の実施体制、
 活動方法など
すべての活動は無給のボランティア。
自警団『明大前ピースメーカーズ』の隊員も同様。
隊員の自主性を重視し、パトロールも商店街の個々の店の閉店時間に合せ、人員配置を工夫するなど、柔軟な体制で活動を行っている。
不測の事態に備え、パトロール中に死亡したり、怪我をした時のための保険に加入しているが、活動開始以降事故は起きていない。
活動費のうち人件費が大半を占め、年間300万円程度。

○行政・NPO・市民・
 専門家・企業等
 各主体との協働の
 状況及びその内容
民間交番を中心とした活動の運営費用は商店街振興組合の予算より出ている。民間交番の設置に際し、商店街は用地交渉から資金作りまでのサポートを行っている。
交番を中心とした活動開始初年度には商店街でのバザー開催による販売収入および明治大学や町会から協賛金を得た。最近は地域住民からも献金が寄せられている。

○主な活動の成果
かつて松原小学校近くでは10日に1件の割合で痴漢行為があったが、パトロール開始後激減し、2002年の6月を最後に発生情報はない。見回り中に人命救助2件、ぼやの初期消火などの実績。
これらの活動が評価され、『明大前ピースメーカーズ』は2002年6月に北沢警察署長より地域安全活動全般に関して表彰された。
パトロールの開始当時、道行く人に声をかけても返事がなかったが活動から半年ほどで住人に認知されるようになり、お互いに声をかけあうようになった。
明大前の成功を見て、他の地区にも自警団が多数スタートしたほか、元ボクサーの活動がきっかけで相撲部屋や他の格闘技選手による見回りも始まった。
学校訪問で出会った学生達が「社会のルールを守ります」「つまらないおとなの真似はしません」「夢を持ち、目標に向かって突き進みます」などのコメントや手紙を寄せてきている。成長した彼らの中には社会奉仕活動に取組む者もいる。

○利用した行政等からのまちづくり支援ツール
オーストラリア、カナダなど国際企業からのスポンサーの申し出が数社あり。
世田谷区は自警活動に対して、最高年10万円の補助制度を創設。41団体が利用。2003年6月議会で補正予算を組んで、急遽実現
ピースメーカーズ交番の土地は世田谷区と京王電鉄から無償で借り受けた。

○成功のポイント
開始当時(2001年)の日本には自主パトロールや民間自警団はなかった。代表の吉川氏が、ボクシング道場で正しい人の道を追及していたことが社会貢献の心を持つきっかけとなり、それが他の格闘技選手の心をつかんだ。
人にどう思われようが、正しいことは実行あるのみ。人任せにしない考え方が大切。自己中心は最大の敵。
若者には理屈でなくハートで接することが大切。なんでも真正面からの体当たりが一番。
パトロール活動を続け、成果を上げていくうちに、地域住民から声をかけてもらえるようになり、これが隊員のやる気につながっている。また、毎日パトロールするなど、活動の頻度を多くすることも活動の継続にとって重要。

○活動を継続する上での課題
自警活動は教育活動へのきっかけにすぎない。世界規模で進む紛争や戦争や差別や経済格差を今後どのように解決していくか。いかにバランス教育の国際協力を進めていくかがカギと考えている。

○今後の展開・展望
平和な世界づくりのメッセージを日本から発信し、世界各地にも拠点を構えていきたい。


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