2012年1月号
通巻568号

特集 ケーブルテレビと地域おこし

 昨年3月11日の大震災を受けて、これまでの開発思想、生活様式は見直しを迫られる事態となっています。ケーブルテレビ業界は「地域密着」がキーワードであり、地元企業として地域の盛衰とともに存在しているため、「街づくりのお手伝い」が宿命でもあります。全国各社が個性や温度差こそあるものの、「地域への熱い想いと誇り」のもと地域おこしの活動に日夜奮闘しています。
 本特集では、全国各地でのケーブルテレビ会社による「地域おこし」、「地域活性化」への取り組みの一部を事例紹介しています。地域活性化に取り組んでおられる方々にこの業界の取り組みの一端でもご理解いただき、大震災で落ち込んでいる日本の再生へ向けたパラダイムシフトに、ケーブル業界が多少なりとも役立つことができればと考えています 。

特集にあたって
澤田正彦 株式会社エヌ・シィ・ティ代表取締役社長
ケーブルテレビが発揮する地域力
片桐広逸 社団法人日本ケーブルテレビ連盟審議役
大震災被災地で地域情報を届ける
齊藤 聡 三陸ブロードネット株式会社代表取締役社長
ケーブルテレビ網を利用した医療ネットワークの構築
中川宏生 株式会社ニューメディア取締役米沢センター長
鉄道沿線開発とケーブルテレビ
渡辺 功 東京急行電鉄株式会社取締役都市生活創造本部長
長岡・三条を全国発信する取り組み――BS11との番組共同制作
澤田正彦 株式会社エヌ・シィ・ティ代表取締役社長
「地域の子どもは地域で育てる」の実現に向けた地元メディアの役割
曽田耕一 上越ケーブルビジョン株式会社取締役
地域メディアとしてのケーブルテレビ――地域連携事業 動物園と女子美大
丸山康照 須高ケーブルテレビ株式会社代表取締役社長
メディアミックスによる災害放送の取り組み
倉地陽一 株式会社キャッチネットワーク執行役員コンテンツ制作本部長、
株式会社エフエムキャッチ取締役メディアミックス室長
「こんにちは!わがまちの社長さん」がもたらしたもの
井上敏博 株式会社シィー・ティ・ワイ常務取締役
『市民とメディアが共に歩んだ軌跡』――中海(なかうみ)再生プロジェクトこの10年
上田和泉 株式会社中海テレビ放送報道制作課
地域メディア連動企画「くらしき百景」がもたらしたもの
清水幸太郎 株式会社倉敷ケーブルテレビ制作部
地域ワンセグ放送実験概要 秋祭りUSTREAM配信の試み
皆尾 裕 株式会社ハートネットワークお客様センター加入推進課
県内ネットワーク確立による地域活性化への取り組み
藤本隆司 大分ケーブルテレコム株式会社制作局編成課長
◎<連載>パリ学生寮街からの手紙 第6便
人を繋ぐ文化──大学都市劇場
寺尾 仁 パリ国際大学都市日本館館長
◎<書評>刑部真弘 著
『エネルギーのはなし――熱力学からスマートグリッドまで
★内容のページへ
片山健介 東京大学大学院工学系研究科助教

トップページへ戻る